黒住教にとって、開祖である黒住宗忠が悟りを得た日の出を拝む儀式「日拝」は最も大切なものです。彼らは感動と感謝の心と共に日の出を拝み、「まること」の精神をもって生きることを是としています。
「まること」とは
「まること」とは、丸いことを意味し、歪みや偏りのない調和のとれた状態であり、天地自然の元来の姿である、とされています。また丸いことは、丸い状態と、そして丸いはたらきも意味します。丸いはたらきとは、どうのような動きや働きかけも決して一方通行ではなく、直接または間接的に返って来る双方向性の循環の働きであり、「まること」はこうした天地自然の摂理と一体になったことを指すのです。
このように世界は丸なので、たとえ歪んでも、偏っても「まること」は完全円形を保とうとする、これが黒住教の考えなのです。