神道葬儀:焼香台を準備する際に知っておきたいこと

自宅で法要を行うときは焼香台が欠かせません。間違った方法で準備を進めてしまうと恥ずかしい思いをする可能性があるので、焼香台を自宅に準備するときに知っておくべきことをまとめました。

神道葬儀の場合は焼香台の種類と法要に参列する人数を把握する必要があります。焼香とお線香は少し違うので、お線香用のもので代用しないほうが良いです。焼香台は独立している脚付きのものと、お盆にのせるタイプのものがあります。立ったまま焼香をあげる場合は独立している脚付きのものが良いです。和室だと座って焼香をあげることが多いので、和室で葬儀準備を進める予定であればお盆にのせるタイプが適しています。

自分で準備するときは独立している脚付きのものよりも、お盆にのせるタイプのほうが手に入りやすいのでおすすめです。価格もお盆にのせるタイプのほうが安いですし、足を引っ掛けて壊れてしまうリスクも少ないです。脚付きは広いスペースに適しているので、一戸建てで広いスペースを確保できる場合はぴったりです。お盆にのせるタイプは香炉と香合をお盆にのせたまま参列者に回すので、狭いスペースでも十分です。香炉には火をつけた炭を直接入れてはいけません。熱に強い容器ですが、高温になると割れてしまうので炭は入れないほうが良いです。容器が溶けてしまわないように先に灰を入れて、熱を逃がすような工夫をします。

中はかなり高温になっているので、手を入れないように気をつけなくてはいけません。香炭に火をつけるタイミングもかなり重要です。法要の時間は大体30分から1時間前後であることが多いです。香炭に火をつけるタイミングが早過ぎると途中で火が消えてしまいますし、遅いと法要が終わる頃にピークを迎えてしまいます。

大体15分前くらいに香炭に火をつけるのがおすすめです。参列者の様子や集まりなどを確認して準備を進めていくとちょうど良いタイミングで香りを立ち上らせることができます。細かいポイントになりますが、香炉の位置を確認することも大事です。

香炉の足が3本の場合は後ろに2本の足、前に1本の足が見えるように置きます。香炉には紋が入っている場合は紋を正面に向けて置きます。細かい部分ですが、ここまで意識していると完璧です。細かい人は意外とチェックしているので、事前に知っておいたほうが良いです。香炉の灰や香炭の持続時間などをしっかりと把握しておくとスムーズに葬儀準備を完了させることが可能です。