神道での神について

神道における神とは一体何であるのか、どのような存在であるのかなど、いざ考えてみると説明が難しいという方もいるでしょう。日本人にとっての神とは、ある意味で身近で自然な存在であるため、改めて思いを巡らすといったことは少ないのが事実です。


それでは神とはどのような存在であるのかというと、日本の場合、人やその他の動物、あらゆる自然などの万物は神から誕生したものであると考えられています。つまり、我々人間は神の子孫であると言えます。このことは日本書紀や古事記などに記載されており、一番初めにこの世に誕生した神から多くの神々、そして日本列島や自然が誕生している様子がうかがえます。


このような日本の神話は、世界的に有名な宗教であるキリスト教やイスラム教とは少し異なった思想を持っているのが特徴です。キリスト教やイスラム教の場合は一神教であり、特定の存在をたたえます。その点において、神道とは大きく異なります。一神教では神と我々人間とはかけ離れた存在であり、決して比較できるような存在ではありません。しかし神道においては、神から誕生した人はまるで親子のような関係であるため、より身近な存在として人々に認識されているのです。神という存在が人間と異なり畏れ多いものであることは事実ですが、我々人間と比較的近しい存在であることから、彼らの思想を推し量るということが可能になります。神からの庇護を得るためには、彼らが一体何を望んでいるのかを推し量って考えることが求められるのです。以上のように、神道とキリスト教やイスラム教では特徴が異なることが分かります。


日本では、神に何かお願いしたいことや伝えたいことがある場合に、神社に足を運びお祈りをすることが日常となっています。日常的なお願い事はもちろんのこと、日本人の間に根付いているお正月の初もうでや七五三などの行事も、様々な願いを胸に神社で執り行うのが基本です。また、お祀りされている神々は神社によって異なり、それぞれの特徴・性質に合わせたお願いをすることが一般的です。神社は日本全国にあり、各地で例大祭などのお祭りが開かれることも少なくありません。そしてそのお祭りに参加した経験がある方も多いことでしょう。


このように我々日本人の間に馴染む神道は、そうであると意識していなくても、自然な存在として私たちの中に定着していることが分かります。非常に身近で自然な存在、それが日本人にとっての神であると言えます。